スペル・スペリング(Spelling)はつづり、別の言い方で表現すると英語の正書法を意味します。最近、ほとんどのソフトウェアには、スペルを自動的にチェックして修正する機能が搭載されています。 しかし、自分で正しいスペルを熟知していれば、英文章を書く速度が速くなるだけでなく、もっと自信を持つことになります。

今回のブログでは、非ネイティブの人が頻繫に間違えるスペルの誤りについて紹介します。下記のカテゴリーを参考にして、自分に必要なパートを学習すれば、スペルを間違えずに英作文を書けるようになると思います。

もちろん、簡単にAI自動英文法チェッカー「Engram」を使って、スペルチェックすることもできます。

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  • スペル重複
  • A vs E
  • アルファベットIをEより先に書く場合 (ただし、Cの次に位置する場合と、Aの発音で聞こえる場合を除く - neighbor, weigh)
  • 同音異義語(Homophones)
  • アポストロフィー (Apostrophes)
  • 発音とスペルが一致しない英単語

1.  スペル重複

tomorrow
➔ Tomorrowは、tommorrow(mをもう一つ書く)、もしくはtommorow(mをもう一つ書いてrを1つのみ書く)の形でよく間違えます。

committee
➔ この単語は、3種類(m,t,e)のアルファベットが重複して使用されました。そのため、頻繫に間違える単語です。 主に、commitee, comitteeなどで間違って使われます。

embarrassed
➔  Embarrassed のスペルを間違ってしまい恥ずかしかった経験がありますか? Embarrassedは、-rスペルの1つを除いてembarassedと書くミスが多いです。これは、ネイティブの人からもよく見られるミスでもあります。

necessary
➔ なんで英語はスペルが複雑になっているかと疑問を持ったことはありませんか? こういった疑問は非ネイティブだけでなく、英語を母国語にしている多くの人も同様に思っていて、英語がより単純で直観的であったらと望んでいます。しかし、英語は明確なルールが存在し、それに従うしかありませんね。

Necessaryの例を見てみましょう。 Necessaryをneccessary、またはneccesaryと間違えることはかなりよくあるケースです。 Unnecessaryの場合も、unecessaryの形で-nを一つ書き忘れることもあります。

misspelling
➔ 皮肉にも、misspellingも頻繁に間違えるスペルの一つです。主に間違える形は、-sが一つなくなる mispellingです。

2.   A vs E


calendar
➔ calendarの発音のせいで、スペルを間違える場合が多いです。calenderのように聞こえますが、-eではなく、-aをで書くのが正しいです。

grammar
➔ calendarと同様に、発音のため-eで書くことが多いです。-aが正確なスペルです。

independence
➔ 同様にindependenceは、independanceに聞こえる傾向があって、-aで表記するミスが多いです。

separate
➔ 上記のcalendarのように、発音の問題でスペルを間違える場合です。seperateに近く聞こえるので、頻繫にミスする単語です。

3.  アルファベットIをEより先に書く場合 (ただし、Cの次に位置する場合と、Aの発音で聞こえる場合を除く - neighbor, weigh)


アルファベットIをEより先に書く場合 (ただし、Cの次に位置する場合と、Aの発音で聞こえる場合を除く - neighbor, weigh)

cの後ろに来る場合、もしくはneighborやweighのように発音がaに聞こえる場合を除いて、eの前にiが位置することになります。もちろん、英語にも常に例外が存在しますが、このルールはほとんどの場合に適用されます。次の単語を見てみましょう。

receive
➔ eとiを含んでいる最も一般的な単語であるreceiveは、-eiの前にcが位置するので、正しい順序は -ieではなく-ei です。recieveのようにスペルを間違えることがありますが、正しいスペルは、receiveです。

achieve
➔ achieveは、少し予想を外すルールと言えます。アルファベットcを含んでいますが、achieveはcとiの間にhが挟まれています。cが、iのすぐ前に位置しないので、-ieを書いてachieveになります。

receipt
➔ receiptは、上記の文法ルールに従う一般的なケースです。-eiのすぐ前にcがあるので、receiptが正しいスペルです。

neighbor and weigh
➔ 関連する2つめのルールは、-eiの例です。neighbor(nay·brに発音)とweight(wayに発音)のように、発音の組み合わせがまるでaのように聞こえる場合です。a音が含まれ、-ei順にスペルを表記する単語は、eight、sleigh、beige、feint、reign、veinなどがあります。

exceptions
➔ しかし、前述したように英文法にもいくつかの例外が存在します。science、seize、weird、and foreignがその例外にあたります。

4.  同音異義語(Homophones)

affect, effect
上記の単語は、ネイティブの人さえも紛らわしいと思う同音異義語です。Affectは、「発生する」という意味の動詞で、effectは主に「ある行動や原因の結果で起こる変化」を意味する名詞として使われます。動詞として使う場合はaffectを、名詞として使う場合は、effectが正しい表現です。

しかし、例外の条件もあって、それはeffectを動詞として使う場合です。ただ、動詞として使われる場合は、極めて少ないです。次の例文をみてみましょう。

Don’t let his obnoxious attitude affect your mood.
The increase of sales tax had a negative effect on the economy.

affect, effect
affect、effectと同様に、acceptとexceptも混用されます。Acceptは、「受け入れる」という意味を持つ動詞です。一方、exceptは前置詞、接続詞または動詞としても使われ、使い方によって意味が異なります。

Example 1)前置詞として使われる場合、「除く」という意味があります。 ➔ I eat all vegetables except carrots
Example 2)接続詞の場合、文章を修飾します。➔ The shop does not take credit card, except if it’s for purchases over $50
Example 3)動詞の場合、特定のものやアイデアを排除するという意味です。 ➔ The professor excepted from his thesis all the unproven claims about gravitation

exceptを動詞として使う場合を除いて、次のように一般的なルールが適用されます。

I accepted the job offer last Tuesday.
Ron wants to try every extreme sport except bungee jumping.

your, you’re
yourとyou'reは、頻繫に混同されるもう一つの同音異義語です。表現しようとする単語が所有代名詞として使われる場合は、yourを使用し文章内にyouに書き換えることが可能なら、you'reを使います。

Willa used your hair dryer without your permission.
He knows you’re not going to the high school reunion.

its, it’s
yourとyou'reと同様に、itsとit'sもよく混同される英単語です。所有格の代名詞として表現しようとしたら、itsを使えばいいですが、文章内で示す単語をitに書き換えることが可能なら、it'sを使います。

Do you think it’s wrong to tell a white lie?
The cat licked its paw and yawned.

who’s, whose
who'sとwhoseも同じルールが適用されます。所有格の代名詞として表現したい場合は、whoseを使います。同様に、単語をwhoに変えることができるとwho'sを使かっていいです。次の例示で理解を深めましょう。

Paul, whose only wish was to make impress the manager, caught the attention of the CEO for his superb coding skills.
Who’s going to do the presentation for the workshop tomorrow?

then, than
thenとthanは、どちらの発音も同じですが、全く違う意味を持っています。thenは、時間もしくはあるイベントの順次的な信仰に関わる場合に使われます。一方、thanは事物、アイデア、または行動を比較する際に使われます。

Helen finished her homework and then her chores.
Sebastian is better than Aaron at basketball.

to, too, two
上記の3つの単語も、実際発音がほぼ同じですが、各単語は、意味と使い方が異なります。 Toは、「方向の動きや行動」を表現する前置詞です。Tooは、「また(He got an award, too..)」もしくは「過度に(She was driving too fast..)」という意味を持っています。Twoは、「数字の2」を指す単語です。この3つの同音異義語は、類似なスペルで成っているので、どういった意味で使うか考えて表現したら簡単です。

Evan ran to the post office before it closed.
She has great social skills, too.
I ordered two hamburgers and a side of cajun fries.

there, their, they’re
上と同様に、それぞれの単語が異なる意味を持っています。Thereは「場所や位置」を表現し、Theirは「所有権」を表すため使われる所有代名詞です。They'reは「theyとareの短縮形」です。次の例文を見てみましょう。 3つの単語の違いを理解することができます。

The manager left the new company mugs over there.
Their research impressed the professor.
Do you think they’re waiting for us?

5.  アポストロフィー (Apostrophes)

アポストロフィーは、非ネイティブにとって最も紛らわしい文法要素の一つであり、さらにネイティブの人も頻繫に間違えるルールでもあります。以下に、アポストロフィーに関する類型別のミスを紹介します。

1960s, ‘60s
時代を表現するdecadesは、アポストロフィーを間違って使うことが多いです。 あるいは、使わなくてもいいところに使う場合もあります。次の例文の表現を見てみましょう。

Incorrect: 1700’s, 1960’s, 2010’s
Correct: 1700s, 1960s, 2010s

時代を縮約して表現するときは、縮約された数字の部分にアポストロフィーを使います。

Incorrect: 20’s, 60’s, 90’s
Correct: ‘20s, ‘60s, ‘90s (1920s, 1960s, 1990s)

rock ‘n’ roll, sweet ‘n’ sour
Andを縮約して表現するとき、Andのaとdを代替するため2つのアポストロフィーが使われます。例えば、rock and rollを縮約する場合、rock 'n' rollをrock 'nrollと間違って縮約することが多いです。

Incorrect: rock ‘n roll, sweet ‘n sour, black ‘n white
Correct: rock ‘n’ roll, sweet ‘n’ sour, black ‘n’ white

縮約形
縮約形を複数化するとき、多くの人が-sの前に間違ってアポストロフィーを付けることがあります。しかし、次のようにアポストロフィーは必要ありません。

Incorrect: USB’s, GIF’s, TV’s
Correct: USBs, GIFs, TVs

sの前にアポストロフィー(-'s)をつける場合は、文章内で「年」を表現するときです。 -s'のようにアポストロフィーを付けると、'10年'を意味します。

The 1960’s economy was heavily influenced by politics.
上記は、1960年の単年度の経済が政治の影響を受けたことを表現しています。
The 1960s’ economy was heavily influenced by politics.
この場合、1960 年代(10年)の経済が政治の影響を受けたことを表現しています。
The old USB’s tip was damaged, so it didn’t work anymore.
上の文章は、古いUSBの1 つの部分が破損していることを表現しています。
The old USBs’ tips were damaged, so they didn’t work anymore.
上は、古いUSBの複数の部分が破損していることを表現しています。

6.  発音とスペルが一致しない英単語

Wednesday
➔ 「wenz·day」と発音されますが、Wednesdayはゲルマン語の特性によって、独特のスペルを持ちます。実際、一部の英単語における研究結果によると、英単語の80%が外来語から由来しているため、発音とスペルの不一致が発生するそうです。

February, library
➔ Februaryは、最初のRが発音されないため、通常Febuaryと間違って表記することが多いです。 一方、libraryの正確な発音のため、すべてのRに対して発音するべきですが、多くの人がlibraryのように間違って発音し、スペルもミスすることがあります。

gnat, gnome
➔ 英語には無声音が多いです。 例えば、-Gs発音で、例示としてgnatとgnomeのような単語があります。

knee, knack
➔ 上記の単語は、 無声音のkから始めます。なぜあえてスペルに無声音のkを表記するのかと疑問を抱くことになりますが、「That's just how it is」がその答えとなります。

homage, herb, hour, heir, honest
➔ 黙音(黙字)のHも、よく出てきます。homage、herb、hour、heir、and honestなどの単語はすべてHを発音しないですが、英作文をする際に書き忘れてはいけません。

psychic, pseudo, pneumonia
➔ 「sigh·kick」に発音されるpsychicは、スペルをよく間違える単語の一つです。上記のようにpの 黙字とは関係なく単語を理解することには問題がありませんが、スペルを直接書くときには複雑に感じることがあります。 pseudo、pneumoniaも、同じルールが適用されます。

hustle, castle, whistle, listen, Christmas, tsunami
➔ 上記の6つの単語の共通点に気づきましたか? hustle(huh·sl), castle(ka·sl), whistle(wi·sl), listen(li·sn), Christmas(kri·smuhs), tsunami(soo·na·mee)は、全部黙字のtを含めています。

Tsunamiは、日本語から由来した単語で、tsuとsuは発音が異なります。Tがtsunamiの英語スペルに必要なく見えますが、日本語では必要な発音要素なので書かないといけません。このようなルールは、日本語だけではなく、色んな国の言語から由来した英単語に適用されることがあります。

debris, ballet
➔ フランス語に基づいた多くの単語と同様に、debris (duh·bree) とballet (bah·lay) の後ろに位置するスペルのいくつかは、実際には発音されません。これはフランス語の特性から由来するもので、現代になってフランス人は特定単語の最後の文字を発音しないようになり、その影響が英単語まで及ぶようになりました。

subtle, doubt, salmon
➔ 英語のスペルにおいて、黙字はかなり厄介な問題かもしれません。subtle(suh·tl)、doubt(dowt)、salmon(sa·mon)は、いずれも英語を母国語としていない人が間違ってスペルを書く余地を提供します。

café, cliché, financé
➔ 英語で単語の最後に位置する-eは、一般的に発音しませんが、たまに最後の-eを発音しないといけない単語が存在します。café, cliché, financeéは、全部最後の-eが発音される単語で、最近はアクセント表記をしないでスペルを書くのが一般的です。

pizza
➔ peet·suhに発音されるpizzaは、スペルをミスすることはあまりないですが、英語を母国語としていない人が間違って発音することが多いです。スペルにTがを含まれてないですが、英単語のpizzaは実際途中にTを入れて発音します。

miscellaneous
➔ sとcが一緒にある単語は, 間違えやすいです。Miscellaneousは, 一般的にmicellaneousのように誤って表記されることがあります。

government, environment
➔ たまにgovernmentのように間違うこともありますが、実際governmentは英語のネイティブさえもミスする単語です。上の例示と同様に、発音のせいでenvironmentがenviormentのように誤表記されることがあります。

forty
➔ fortyは対応する意味の数字4のスペルのため、fourtyのようによく間違うことが見られますが、数字4のスペルはfourであり、40のスペルはfourtyではありません。

truly
➔ 直接的に関連する単語がtrueなので、スペルをtruelyと書き間違えることが多いです。

colonel, yacht, chic, faux, façade
➔ 上記は、スペルと発音が関係ないように見える単語です。Colonelは、kernelのように発音されますが、rスペルが存在しません。yachtとchicも、chは発音されません。Fauxの場合、xで単語が終わりますが、foeという単語にもっと近く発音されます。ちなみに、façadeは、fa·saadのように発音されます。

queue
➔ イギリス英語では、lineの代わりにqueueという単語が使われます。たとえば、イギリス人は、「line up」ではなく「queue up」と言います。実際に発音されるスペルは「q」しかいないのに、なぜqueueに多くのスペルが入っているかはわかりません。これも論理的には説明できない「That's just how it is」の規則と言えます。

theatre, centre, metre
➔ 上記の単語は、アメリカ英語ではtheater, center, meterと表記しますが、イギリス英語ではそれぞれtheatre, centre, metreと表記します。イギリス英語では、発音とスペルがはっきりと区分されるため、非ネイティブから頻繁に見られるミスでもあります。

toward vs. towards
➔ アメリカとイギリスで、towardsを声を出して読むと両方ともtowardsと発音されます。しかし、スペルの場合、towardはアメリカの英語表記で、towardsはイギリスの英語表記となります。

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参考資料:

Spelling
Our Pcanpi team compiled some of the most common spelling errors by English learners and organized them into categories.