英語を母国語としていない人なら、一度くらいはカンマの使い方について悩んだことがあると思います。 ここでは、非ネイティブの人が最も頻繫に間違える句読点の9つの類型に関して紹介します。
- 2つの文章を接続詞でつなげる場合
- 同格を表記する場合
- 挿入語句、または付随的な関係詞節を表現する場合
- 条件を表すIf節に使用される場合
- 複数の要素を並べる場合
- 導入、または開始の語句として使用する場合
- ストレートに何かを指す時
- 付加疑問文に使用される場合
- 複数の形容詞を並べる場合
2つの文章を接続詞でつなげる場合
2つの文章を前置詞でつなげて表現する場合、最初の文章を終えてカンマを入力し、前置詞を使って次の文章を続けます。 次の例で簡単に理解できます。
I wish the best for you, and I will also try my best at my new job.
上の文章は、「I wish the best for you.And」と「I will also try my best at my new job.」に分けられます。
ただし、2つの文章が文脈上に緊密につながっている場合、カンマを入力して表現する必要はありません。 次のような場合がその例示です。
Larry vacuumed the house and his sister did the laundry.
しかし、2つの文章が意味上に密接に関連しているかどうかを判断する基準は何でしょうか。この部分に関しては、作成者の主観から判断するしかない領域と言えます。
紛らわしいときは、とりあえず2つの文章が接続詞でつながっているかを確認します。接続詞でつながっている場合は、接続詞を入れる前にカンマを挿入することが解決策になれます。
同格を表記する場合
同格は、文章の中で他の名詞や語句を説明する時に主に使われます。 次の例を見てください。
Bob, a writer, has been working on a novel for two years now.
ここで「write」は、主語の「Bob」を追加説明する単語です。 この場合、両側にカンマを挿入して同格であることを表現できます。もし、同格の単語や語句が文章で説明する必要がないほど明確な意味を持っている場合、あえてカンマを挿入しなくてもいいです。
Bob’s new novel, Up in the Sky, **is now a New York Times Best Seller.
→ Bob’s new novel Up in the Sky is now a New York Times Best Seller.
挿入語句、または付随的な関係詞節を表現する場合
同格を表現する場合と同様に、文章内で必須ではない挿入語句、または関係使節を表現したいときにカンマを両側に挿入して表記します。 次に2つの例示があります。
Example 1: The new project, unfortunately, will be led by the irresponsible Jason.
Example 2: The investment firm, which is led by India’s top investment bankers, is famous internationally.
カンマの使い方について最も簡単に判断できる方法は、文章から該当する句と節を除いて解釈しても自然な文章になるか確認することです。もし自然な文章なら、両側にコンマを入力しても問題ないです。
条件を表すIf節に使用される場合
条件を表すIf節の文章には、必ずカンマを挿入して区分するようにします。 次がその例示です。
If you do not cooperate, the project will fall apart.
ほとんどの非ネイティブの人は、カンマの使い方に慣れていないので頻繫に間違えます。Ifで始まる文章の終わりを判断する基準として、thenの位置を探す方法があります。
If you do not cooperate, then the project will fall apart.
句読点のカンマは、常にthenの位置より前にあります。ただし、thenは条件文の中で必ず必要な要素ではありません。 もし、Ifが使われた文章の最後がどこなのかわからなくて、カンマを入れるべきか迷うことになったら、仮想のthenを代入してみるといいです。
複数の要素を並べる場合
カンマを挿入する最も一般的なケースが、文章でいくつかの要素を続いて表現する場合です。
文章の中で3つ以上の要素を並べる必要がある場合、最後の単語以外にはカンマを入れて区分します。しかし、イギリス英語の場合は、最後の接続詞の前に位置するカンマも入れずに表現します。
アメリカ表記 : Jesse went to the store and bought apples, bananas, and oranges.
イギリス表記 : Jesse went to the store and bought apples, bananas and oranges.
導入、または開始の語句として使用する場合
文章の導入・開始時に使われる語句は、冒頭に追加情報を提供するための役割であり、削除しても文章を解釈したり文法を理解することに問題はありません。導入語句は、普通3単語を超えないし、カンマの挿入も選択事項です。しかし、導入語句の場合、非常に主観的な部分で時折論争の対象となるため、文章内で紛らわしい時は単語や語句の後にカンマを入れる方がいいと思います。
After that, Lexi took the subway home.
もちろん、導入語句が単語3つより長くなると、カンマは挿入するようにします。
While he chewed on a piece of hay, Jay strolled down the path like he had nothing better to do.
ストレートに何かを指す時
文章内で名前、ニックネーム、呼称などを使って誰かを呼ぶ時は、必ずコンマを挿入します。
Example 1: John, could you hand me the list of vendors?
Example 2: Where are you going, Mom?
Example 3: I will ask you again, sir, if you were drinking under the influence.
ただし、文章内で名前や呼称の前にコンマを使わないときは、その対象が文章の主語もしくは、目的語の場合です。また、名前と肩書の前にコンマを使わない場合も同じです。
Example 4: Mrs. Smith asked us to turn in our homework in the morning.
Example 5: Please report your findings to Attorney Johnson.
付加疑問文に使用される場合
すべての付加疑問文には、コンマを挿入する必要があります。 この場合、文章の最後に追加される形が一般的で、前に示した情報を確かめるために使われます。
Example 1: You went to the party without telling Mom, right?
Example 2: That survey took forever to fill out, didn’t it?
特定の質問が付加義務文であるかを確認する最も確実な方法は、付加疑問文と思われる単語を削除して文章を読んだ時、完璧な文章として構成していれば、その質問は付加疑問文となります。
You went to the party without telling Mom. (right?)
複数の形容詞を並べる場合
文章内で似たようなニュアンスの形容詞を2つ以上使う場合、カンマを挿入して区分します。一般的に次のように意見、大きさ、質、形、年齢、色、起源、材料、類型、目的などで形容詞カテゴリーを設定します。
Example 1: The clever, calculative salesman found unique ways of increasing his commission.
しかし、カテゴリーが異なる形容詞は、カンマで区分することができません。次の例を見ると、largeとwoodは、サイズと材料を表現する別のカテゴリーの形容詞です。したがって、カンマを挿入してはいけません。
Example 2: The large, wooden frame fell down during the thunderstorm.
→ The large wooden frame fell down during the thunderstorm.
形容詞が同じカテゴリーに属するのかを含め、より明確な文章を作成するためには、形容詞単語の順序を変える方法があります。
非ネイティブの人は、カンマの正しい使い方に関して軽く思う傾向があります。しかし、カンマのような句読点の正確な使用は、文法だけではなく、文章に呼吸を与える要素なので、ネイティブの観点では基本的で重要な要素です。
句読点が正しく使われたか迷うときは、「Engram」を活用して確認してみることをお勧めします。
参考資料: