The outside air is much more refreshing than inside.

上記の例示で、文法的に間違った部分がわかりますか?

上の文章では、outside airとinside airが比較対象になるのが文法的に正しい表現です。しかし、 「outside air」と「inside」が 比較対象となっています。文章を正しく校正するすると次のようになります。

The outside air is much more refreshing than the stale air indoors.

これで、outside airとair indoorsが並列構造となって正しい形で比較しています。

英語を母国語としてない人には、上記文章の並列構造の間違いにすぐわかるのが多少難しいかもしれません。しかし、こういった誤りは、主語と動詞を一致させるのと同じく、原理を理解すれば比較的簡単に対処することができます。

これから説明する並列構造の規則をよく理解できれば、熟語や語彙などを暗記しなくても簡単に問題を解決できます。 次の例を見てみましょう。

Paul’s English is better than Tia.

ここで比較対象となる二つの要素は、Paul's EnglishとTiaの英語力です。 しかし、上記の文章では Tiaという人と比較されています。 文章を正しく校正すると次のようになります。

Paul’s English is better than Tia’s.

PaulとTiaの英語力を比較対象として正しく配置することで、Paulの英語力がTiaより優れていることを明確に表現しています。

並列構造は、上の文章のように2つ以上の対象を比較するときだけではなく、様々な文の成分を羅列する場合にも適用される文法ルールです。

My hobbies include swimming, playing piano, and I also like to knit scarves.

上記の文章は、2つの要素で構成されています。同名詞(gerund)で表現された「swimming、playing piano」と、単独で使える文章である「I also like toknit scarves」です。 正しい並列構造を作るためには、最後に位置する文章も前の同名詞表現と一致させる必要があります。

My hobbies include swimming, playing piano, and knitting scarves.

並列構造に対して正しく理解しているか確認するため、次の例文をみてください。 果たして以下の 文章は、正しい表現でしょうか?

The company is looking to hire an employee who is hard-working, meticulous, with a sense of responsibility.

すでにお気付きでしょうが、文章の最後に位置する「sense of responsibility」は、前に羅列された「hard-working、meticulous」と一致しないため、次のように修正する必要があります。

The company is looking to hire an employee who is hard-working, meticulous, and responsible.

つまり、文章内で複数の文法要素を羅列する場合は、その文法要素の形態が並列構造の中で一致するかを確認することが重要です。また、2つ以上の有・無形の文法要素が比較対象になる場合にも、同一な構造で使われているか確認する必要があります。

自分で作成した英文章が正しいか確認したいとき、AI英文法チェッカー「Engram」を使用してみてください。 他社のチェッカーよりも非ネイティブに適合した校正結果を提案します。


参考資料:

Parallelism
International learners of English may have trouble at first noticing errors in parallelism that they make, but much like subject-verb agreement, parallelism is a relatively consistent rule that is easy to execute.