NevermindとNever mindは、どちらも「気にするな」「心配しなくていいよ」という意味を持つ単語です。特に、会話(口語)で頻繁に使われるため、実際に英作文(writing)にはあまり使われることがない表現でもあります。したがって、たまにそのスペルが紛らわしいことがあります。果たして二つの単語は、どちらも正しい表現でしょうか?

正解は、Never mindのみ正しい表現です。Nevermindは、最近になって、頻繁なSMS(texting)とデジタル機器の使用で便利さが優先され、間違った表現が自然に受け入れられた場合です。

現代では、英語だけではなく他の言語でもSMSを早く送るため、長い単語・文章を略語やイニシャルなどの短い形に変えて使う傾向があります。また、本来の文法ルールに従わず、意味伝達を中心に 簡単で素早くタイピング形に変更することです。 例えば単語のスペル一部を排除して書いたり、大文字で書けないといけないスペルを小文字で書いたり、文字間のスペース無視したりする場合などがあります。

Never mindがすなわち文字間のスペースを無視し使った場合にあたります。人々は、いつからかnaverとmindの間の分かち書きを省略し始めました。文字を送る時、指で分かち書きボタン(space bar)を押すのが面倒くさかったのか、もしくは単純に間違えたスペルがある瞬間から人々の関心を集めたのかもしれません。

Google Books Ngram Viewerによると、正式出版される図書ではnever mindの表現が使われず、正しい表記であるnevemindのみ使われていることが分かります。

Example sentences


以下は、never mindが文章内でどのように使われるかを示す例です。次の様々な文章に、nevermindは間違っている表現なので使われていません。

Did you take out the trash? Never mind. I’ll just take it out myself.
Never mind. I found a better solution to fix the bug in the software.
Never mind the professor. He’s just always grumpy.
Carlos is leaving. Never mind. He’s coming back.
Never mind. I’ll ask Otis for advice on the hydrogen tank idea.
Gloria never minded the loud chatter of the kids living next door. She had always wanted children of her own but couldn’t bear any.
Never mind the details. Let’s just quickly finish this report and go home.
Have you been able to contact Eloise today? Never mind. She just texted me back.
Never mind. I thought that was someone else.
Jay never minded doing the dishes, but he got a dishwasher anyway to save himself some time.

合成語(compound words)及び接頭辞(prefixes)のハイフン省略


Never mindは、2つの単語が組み合わされて異なる意味を持つ合成語(compound words)です。したがって、スペルが紛らわしいこともあります。合成語は大きくOpen、Closed、そしてHyphenated(ハイフン)につながっている種類があります。

  • Open compound word: ice cream, first aid, hot dog
  • Closed compound word: airport, fireplace, notebook
  • Hyphenated compound word: check-in, word-of-mouth, empty-handed

時間が経つにつれて、Open形態の合成語とHyphenated形態の合成語は、Closed形態の合成語に変貌しました。代表的な例は、オンライン、bumblebee、mindset、proofreaderです。 これらの単語はスペースを気にしなくていいですが、Nevermindは必ず分かち書きに注意しないといけません。

また、最近になって自然に接頭辞(prefixes)の単語からも、ハイフンが消えました。 re-cover、re-sendのような単語が例で、現在にはこれらの単語にハイフンを使いません。

Thousands of hyphens perish as English marches on
About 16,000 words have succumbed to pressures of the Internet age and lost their hyphens in a new edition of the Shorter Oxford English Dictionary.

ロイター通信によると、オックスフォード英語辞典に登録された約16,000の英単語からハイフンが省略されたそうです。つまり、ハイフンと分かち書きを省略する傾向により、英語使用者はnever mindもnevermindだと勘違いしやすいですが、今もnever mindは2つの単語表記で使わないといけません。

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参考資料:

Nevermind vs. Never mind
The correct spelling is never mind as two separate words. Nevermind is a misspelling that came about in the modern era when texting and digital messaging applications became prevalent.