英語文法についてある程度自信がついたら、英作文をする時にもっと多彩な表現をしたり、文章を色々と変えてみたりしたくなります。例えば、文章構造を変形し、修飾語を挿入して表現を豊かにすることもできます。
しかし、修飾語句は、文章内で適切な位置にあるかを確認する必要があります。間違った修飾語の位置によって、意味が全く違ってくることがあります。
At age six, my father got me a toy airplane.
上記の文章が、「私が6歳の時、お父さんからおもちゃの飛行機をもらった」という意図で表現されたとしましょう。しかし、修飾語「At age six」が子供ではなく父親を修飾する語句として作動し、「6才の父親が自分の息子にプレゼントした」と解釈される余地があります。それでは、文章の構造を変更して、正しい文章に校正してみましょう。
At age six, I received a toy airplane from my father.
しかし、基本的に英作文を受動態に書くことは、あまりお勧めしません。次のように修正してみます。
My father gave me a toy airplane when I was six years old.
もう一つの例を見てみましょう。
Frightened and anxious, Wayne comforted the shaking Olivia.
上記の文章からは、Wayneが不安になったOliviaを落ち着かせたとのことを推論できます。この文章のメッセージをより正確に表現するためには、「Frightened and anxious」の修飾語句の位置を再配置する必要があります。もちろん、Oliviaが不安になったWayneを慰めている可能性もありますが、文脈からは、そうである可能性が非常に少ないと言えます。
Frightened and anxious, the shaking Olivia was comforted by Wayne.
上のように手動態を能動態に書き直したら、
Wayne comforted the shaking Olivia who was both frightened and anxious.
修飾語句は、文章の最初に位置したからといって間違っているわけではありません。文章の途中でも、間違った使い方によって、まったく違う意味を表現することもあります。
Justin caught the badger on his way to work.
この文章では、Justinが会社に行く道でアナグマを目撃したことが分かります。しかし、現在の修飾語句「on his way to work」が正確に何を修飾するのか明確ではありません。以下のように修正すると、文章の意味がより明確になります。
On his way to work, Justin caught the badger.
それでは、次の文章を書き直してみましょう。
Dusty and battered, Ava took the old book off the shelves.
この文章から、ほこりっぽいものが「Ava」ではなく「old book」であることは簡単に分かります。しかし、間違って解釈すると、Avaがほこりをかぶって汚れたと誤解する余地があります。
Ava took the old book, which was dusty and battered, off the shelves.
修飾語句を使う時、修飾語の位置が修飾される名詞の前にあるか確認する必要があります。修飾語句を活用することは、比較的に簡単な文法規則なので、文章に適切に配置することで豊かな表現を駆使できます。
ちなみに、AI自動チェッカー「Engram」を使って、修飾語句の正しい位置を確認することができます。 次のリンクでお試しください。
参考資料: