英文書を作成する時、まだ英文法にも慣れていないのにライティングのフォーマットまで正しく作成できるか悩んだことはありませんか?非ネイティブにとってエッセイなどの英作文を書くことは、色々と努力が必要ですが、ライティングのフォーマットを守ることは文法と同じくらい必須的な要素です。特に重要な英文書を作成する際には、ライティングフォーマットにも気を配らないといけません。

もし、学校の論文や会社の重要な発表資料を英語で作成すると想定してみます。その文書の形式がイマイチで一貫性がなければ、読者はきっと作文能力を疑うでしょう。つまり、文書に対する信頼度は、全体を構造化した形式と作文力に直結するため、ライティングのフォーマットをちゃんと整うようにした方がいいです。

それでは、よいライティングのフォーマットとはなんでしょうか。とりあえず、ライティングのフォーマットは書き方と引用スタイル(学校、会社、出版社など)によって異なります。したがって、どのようなスタイルに作成するかについて事前に検討する必要があります。

出典: Fnette Rickert

また、どの国の英語を使うかに関しても考えなければなりません。英語は様々な国で通用する言語ですが、ライティングの観点では大きくアメリカとイギリスの2つの方式が存在します。どちらの方式もほとんど似たような形式ですが、細かい部分ではけっこう差があるため、ライティングの前に確認しておく必要があります。

アメリカで最も一般的なスタイルはAPAとMLAスタイルで、イギリスではHarvardスタイルが頻繫に使用されます。以下は、非ネイティブの人がよく間違えるライティングのフォーマットです。

  1. タイトル(大) - 整列、サイズ、大・小文字
  2. フォントおよび行間隔
  3. 段落書式 (右揃え、中央揃えまたは改行方式)
  4. 引用(APA、MLA、 Harvardスタイルなどの混用)
  5. 文字書式(斜体、太字など)の混用
  6. 文章の終了方式(文を終えた後、 スペースを残す)

タイトル(大) - 整列、サイズ、大・小文字


タイトル(大)は、読者が文を読む際に一番最初に目をつける部分で、もしタイトルの形式が正しくなかったり、規則から大きく外れた形であれば、読者は読むことをためらうかもしれません。

タイトルの整列、サイズ、大・小文字の区分は、各スタイルごとに固有の方式が存在します。したがって、本ブログではAPAスタイルをもとに説明します。

文章のタイトルを「How to Write About Formatting」と想定てみましょう。とりあえず、APAスタイルの書き方について詳しく紹介された資料やウェブを参考にして、簡単に形式を確認することができます。他のスタイルのライティングでは、大きなタイトルを本文ページの一番上に書くことが多いですが、APAスタイルはタイトル、氏名、所属、ページ番号などの基本情報を別のページで作成します。 また、学術論文の場合、必要によってはタイトルを説明するランニングタイトル(running head)および作成者ノート(author notes)を含むことがありますが、学生論文では科目、教授名、提出日などの情報を作成することが一般的です。

出典: apastyle.apa.org

整列の場合、APAスタイルはページ番号、ランニングタイトル、作成者ノートを除いては全部「中央揃え」で配置した方がいいです。

APAスタイルのタイトル(大)は、単語、名詞、動詞、形容詞、副詞および4文字以上の単語の最初のアルファベットを大文字で表記。 これは、タイトルに2文字の前置詞が入る場合、小文字で表記することを意味します。つまり、前置詞Toがタイトルに含まれると、小文字で表記(to)します。

シカゴスタイルの場合は、長さに関係なくすべての前置詞を小文字で表記するため、Aboutは、aboutのように書くことになります。しかし、APAスタイルの場合、Aboutが前置詞であるにもかかわらず、4文字以上の長さを持つ単語なので、大文字(About)で表記します。

もう一度強調すると、一部のスタイルの場合にタイトルページが別に作成せず、本文の上段にタイトルを大きく表記する点についておぼえてください。自分が書こうとするライティングのフォーマットを決めた後には、そのルールを必ず確認するようにします。

出典: Pexels

フォントおよび行間隔

自分が作成しようとするスタイルに、どのフォントを使えばいいか分からない場合は、最も一般的なフォントを適用してみます。

APA、MLA、Harvard、AP、シカゴ、オックスフォード、MHRAのスタイルの場合は、全部サイズ12のTimes New Romanフォントを許容しています。ただし、APAスタイルはサイズ11のArialフォントを、Harvardスタイルはサイズ12のArialフォントをお勧めします。前で言及したサイズ12のTimes New Romanは、どのフォントを書けばいいか迷う際に最も安全な選択肢と言えます。しかし、一度フォントが決まったら、上記スタイルのいずれかを選んで、他の部分に対してもそのスタイの方式に従う必要があります。

出典: journalofaccountancy.com

行間隔は、最も一般的なスタイルであるAPA、MLAおよびHarvardの場合は、行間隔の数値2(2.0)を使います。しかし、他のスタイルは、公式サイトを参照して行間隔を確認して適用します。

段落書式 (右揃え、中央揃えまたは改行方式)


英語を母国語としていない非ネイティブが英作文をする時、最も間違えやすいのが一貫性のない段落形式をとることです。例えば、最初の段落では1行目にインデントし、次の段落ではブロック形式をとって段落間にスペースを空けることです。

出典: erinwrightwriting.com

どんな類型の文を書くのか、どんなスタイルを使うか前もって確認する必要があります。APAスタイルは、各段落の最初の行にインデントしますが、APスタイルの場合は、各段落の後にエンターキーを2回押してスペースを作ることを提案しています。

学術論文は、一般的に1行目のインデントが入るライティングスタイルが好みますが、ニュース記事や雑誌は段落ブロックが好まれる傾向があります。また、履歴書や業務用メール、自己紹介書の場合はブロック形式が一般的です。

出典: castlegateit.co.uk

本文テキストの文字列の揃えは、ライティングスタイルによって少しずつ異なりますが、ほとんどのスタイルは、左揃えが一般的で、 両端揃えは使えません。

引用

引用と参照は、ライティングのフォーマットが存在する最大の理由でもあります。ライティングをするときは、どのような形式をとるかを決めて、それに合うルールを覚えて英作文に一貫して適用することが重要です。様々なライティングスタイルの詳細は、公式サイトから確認することができます。引用スタイルが文章内に括弧を使用するか、または上付き数字と脚注(footnote)を使用して表記するかを公式サイトから確認する必要があります。APA、AP、Harvardのスタイルの参照は、文章内括弧を利用して引用を表記しますが、オックスフォード、MHRA、シカゴスタイルの場合は、文字の上付き数字と脚注を使って表記します。MLAは、括弧を使って引用を表現しますが、長い出典については脚注を許容することもあります。

また、使用しようとするライティングスタイルが、文末に参照ノート(reference)が必要有無有についても確認しないといけません。出版ニュース(出版社もしくは写真作家)と雑誌に主に使われるAPスタイルの場合、必ずイメージにも引用が含まれなければならないため、ライティングスタイルを決めた後、必ず引用スタイルを確認します。

一部のスタイルには特別な例外があるので、公式サイトのガイドラインを注意深く確認する必要があります。APAスタイルは、一般的に参照ノートを使用しませんが、著作権関連の表記もしくは、複雑な内容を説明する場合には、参照ノートを許容することもあります。

もし、引用スタイルの適用に対する理解が難しい場合は、自動に生成してくれる引用生成ウェブを活用することもできます。生成ウェブで要な情報(著者名、ページ番号など)を入力し、希望するスタイルを選択すると、簡単に正しい引用および参照を挿入できます。

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文字書式(斜体、太字など)の混用


それぞれのライティングスタイルは、文字の傾き、下線、太さや引用など、使い方が異なります。 したがって、必ずライティングを始める前に、文のフォーマットを確認し、そのフォーマットに適用される文字スタイルのルールを確認する必要があります。

珍しいことに、特定のライティングスタイルは、時間が経つにつれてその規則が少しずつ変更されりこともあります。例えば、過去にはMLAスタイルは、タイトルに下線を引くようにしましたが、最近になっては、斜体を適用します。最新のアップデートについては、各スタイルの公式ホームページから確認することをお勧めします。

以下に、APA、MLA、Harvard、APスタイルの例を挙げて比較できるようにしました。

(1) APA

  • 斜体 : 本、ジャーナル、定期刊行物、ウェブページ、映画およびビデオのタイトル、定義を提供する主要な用語または構文、種の学名。ただし、ラテン語構文(et al.)と化学用語は斜体を使用しない
  • 下線 : 使用しない
  • 太字 : 学術論文のタイトル(タイトルページ)
  • 引用 : 直接引用文;記事のタイトル、チャプター、短い文章、長い文章のセクション;言語の例題

(2) MLA

  • 斜体 : 本、演劇、映画、データベース、ウェブサイト
  • 下線 : 現在、MLAは下線を使用しない (過去には、本のタイトルに下線を使ったが、現在は斜体で表示)
  • 太字 : 使用しない
  • 引用 : 記事のタイトル、エッセイ、チャプター、詩、ウェブページ、歌、スピーチ

(3) Harvard

  • 斜体 : 本、映画、ロングプレイ、テレビショー、ジャーナル、新聞、雑誌およびウェブサイトのタイトル
  • 下線 : 参照のタイトルや出典を下線や斜体で表記するが、両方を同時には適用しない。一つの方式で一貫性を維持しなければならない
  • 太字 : 使用しない
  • 引用 : ウェブサイト、記事、新聞またはチャプター名に引用符を使用

(4) AP

  • 斜体 : 引用符を使用して代替
  • 下線 : 使用しない
  • 太字 : 使用しない
  • 引用: 本、映画、オペラ、演劇、詩、アルバム、歌、テレビ番組、講演、スピーチ、芸術作品のタイトル

上記のルールは変更される可能性が極めて低いですが、より正確な確認のためには公式サイトから最新バージョンのスタイルガイドについて確認することをお勧めします。

出典: pixelshot

文章の終了方式

最近には珍しくなりましたが、昔タイプライターを使った時代には、文章が終わると2マスを入れるのが一般的でした。つまり、2回の分かち書きの直後に新しい文章を書くのを意味します。しかし、現在は、間違った書き方にあたります。

上記のルールは、冠詞(a, an, the)や前置詞の誤りように一般的ではありませんが、英語圏の国では過去のタイプライターに慣れている人からよく見られるミスです。 正しい方法は、1マスだけスペースを残すことです。

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参考資料:

Formatting
The most common formatting mistakes by non-native English writers are as follows:1. Incorrect title centering, size, or capitalization2. Unconventional fonts or line spacing3. Inconsistent paragraph formatting (block formatting vs. first line indent)