B2B SaaSとは？知っておくといいB2B SaaSスタートアップ 10社

B2B SaaSとは、企業間(Business-to-business)のサービスとしてのソフトウェア(Software-as-a-Service)の略です。

ビジネス-to-business(B2B)は、企業間の取引もしくは、相互作用を意味します。この内容としては、製品、サービス、または情報の交換などが含まれます。例えば、A社がB社に会社の売上を集計するソフトウェアを販売した場合、これをB2B事業と呼ぶことができます。

B2Bは、普段Business to Consumer(B2C)と比較されます。B2Cは、企業と一般消費者の取引を意味します。例えば、会社が自社の製品をウェブサイトなどを通じて消費者に販売することです。

では、SaaSとは何でしょう? Software-as-a-Service(SaaS)は、ソフトウェアが一回だけの支払いで購入され、個別のコンピュータにインストールされるのではなく、一般的にサブスクリプション方式で課金することを意味します。

B2C SaaSサービスの代表的な例は、一般消費者を対象とするサブスクリプション基盤の映画・映像ストリーミングサービスであるネットフリックス(Netflix)があります。

一方、B2B SaaSの例としては、企業内で効率性を高め、コミュニケーションを最適化するために使われるサブスクリプション基盤のメッセンジャーアプリであるSlackがあります。B2BのSaaSのいくつかの例を以下に列挙してみました。

Accounting software
Appointment scheduling software
Billing and invoice software
Budgeting software
Customer relationship management software
Customer service/support software
Data analytics software
Distribution management software
E-signature software
Email marketing software
Graphic design software
HR management software
Inventory management software
Marketing automation software
Online booking software
Project management software
SEO management software
Sales management software
Security software
Social media management software
Task management software
Tax software
VPN (virtual private network) service
Video conferencing software
Video editing software
Workflow management software

B2B SaaSの市場は、ソフトウェアソリューションを活用して企業の生産性と効率性を極大化するメリットが認められ、急速に成長しています。グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)、アドビ(Adobe)、スラック(Slack)、ショッピファイ(Shopify)、メールチンプ(MailChimp)、ドロップボックス(Dropbox)、ズーム(Zoom)が有名な大手B2B SaaS企業です。

Top 10 B2B SaaS Startups

果たしてどんなB2B SaaSスタートアップが産業を先導しているでしょうか？ 2023年、B2B SaaS市場で注目されているB2B SaaSスタートアップ10社を紹介します。

1. Notion(リンク)

2016年に初めてリリースされたNotionは、作業管理、プロジェクト追跡、ノート作成ツールなどを含む管理ウェブアプリです。Notionは非開発者にも使いやすく、会社の生産性を最適化するための独自のワークフロー(workflows)やプロジェクト管理・環境を提供します。また、ユーザーが自分の作業データとページを同僚と共有し、コメントやフィードバックを残すことができるなど、協業をサポートする様々なソリューションも提供します。Notionは、Google Drive、Slack、Trelloなど、他の人気SaaSサービスと連動することもできます。

他のスタートアップ企業に比べると最近創業されたNotionは、2023年基準で2,000万人以上のユーザーを保有しています。類似な価値を持つ他のスタートアップに比較して、少ない職員数を維持しながらも、最近3年間で急速な成長を遂げたと評価されています。

2. Deel (リンク)

Deelは、ビジネスのためのHRおよび給与管理プラットフォームです。2019年にリリースされたオールインワン・HRソリューションで、職員・フリーランサー向けの契約管理、決済処理およびグローバルチーム管理を提供します。また、ビジネスとフリーランス関連のHRを処理する上で、労働法とローカルの法律を遵守するために役立つ情報を提供します。 Deelは、SlackやZapierのような他のサービスと連動し、業務自動化はもちろん効率性を高めることができます。

Deelは、2021年に年間収益400万ドル、2023年1月には2億9,500万ドルに至る驚くべき成長を遂げました。コロナウイルスのパンデミックにより、多くのグローバル企業にとって海外の支社を統合するためのソリューションの需要が発生した以来、Deelは外貨関連の対応はもちろん、外国人職員・フリーランサーの国際採用支援、契約書の電子署名の機能、移民手続き支援など、様々なニーズに対応しています。

3. Gong (リンク)

Gongは、人工知能(AI)の技術を活用して転換率を分析し、企業の収益を増加するための最適のマーケティング戦略のソリューションを提供するSaaSスタートアップです。2015年に創立したGongは、チームの成果を分析し、セールス活動をする構成員にリアルタイムでフィードバックをできるソリューションを提供します。また、取引の成功率及び取引先からのクレーム処理といった色んな成果指標を測定し、企業が販売プロセスを改善できるデータを提供します。Salesforce、HubSpot、Marketoなどの他マーケティングツールと連動することもできます。

Gongは、3,907%の驚くべき成長率を記録し、DeloitteのTechnology Fast 500Listで北米で最も急速に成長している企業の一つとして選定されました。2023年にはその成長速度が多少鈍化しましたが、Gongは、現在10億ドルの価値を保有していると評価されています。

4. eloomi (リンク)

2015年に創立したeloomiは、クラウドベースの学習・成果管理システムであり、企業内の教育および開発に必要なソリューションを提供します。このプラットフォームは、職員のの関心事と目標に合わせて自らサービス内容を修正・選択することもできます。また、各構成員の教育成果に関する統計を提供し、企業にインサイトを提供します。さらに、色んな人事管理ソフトや職員参加型のツールと連携して、最終的には組織が業務パフォーマンスを向上できるようにします。

eloomiは、150人以下の職員で数百万ドルの収益を上げており、Great Hill PartnersやKennet Partnersなどの私募投資企業から数千万ドルの投資を誘致しました。

5. Loomly (リンク)

2016年にリリースされたLoomlyは、ソーシャルメディア管理プラットフォームであり、企業が直接様々なソーシャルメディアで有料広告コンテンツを作成し、予約・掲示することができます。Loomlyは、企業が利用するSNSの成果に対して分析するだけでなく、コンテンツを改選してターゲット対象の参加を誘導するためのフィードバックも提供します。

現在は、30人未満の職員だけで数百万ドルの収益を生み出し、世界中の20,000以上のチームから使われています。マーケティングにおいてSNSが不可欠な存在となり、Loomlyはもはやマーケティング分野を先導する主要なスタートアップの一つとなりました。

Engram, AI based English Grammar Checker

「Engram(エングラム)」は、非ネイティブの人が自然で正確な英文章を作成できるように支援するSaaS基盤のサービス企業です。現在、一般ユーザーを対象としてビジネス(Business to Consumer)を拡張していますが、英語を主に使う企業や教育機関でも活用できるソリューションなので、今後Business-to-business(B2B)拡張を目指しています。

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