アポストロピー(Apostrophe)は、すべての言語に存在する要素ではないので、非ネイティブの人が初めて英作文を勉強する際、けっこう書き忘れる文法ルールと言えます。
アポストロピーは、その見た目から句読点として認識しやすいですが、実は文章に使われる一部分と考えるとわかりやすいです。アポストロピーは、色んな使い方があります。その中で最も一般的なケースは、文章の中で所有権を表す場合です。
I borrowed Sara’s book yesterday.
上記のアポストロピーは、本がSaraの所有であることを表現しています。 これは、比較的に理解しやすい例示ですが、複数名詞が使われると文法ルールが多少複雑になることもあります。
The council members’ opinions were recorded in the meeting log.
この文章は、The councilの複数構成員の多様な意見が記録されたと表現されています。つまり、複数のメンバーなので、会員の後ろに-sを付けてからアポストロフィーを挿入しました。また、メンバーたちが様々な意見を持っているため、opinionの単語にも-sを挿入して複数にしないといけません。
では、次の文章で間違った部分をさがしてみましょう。
The council’s meeting went on longer than we all expected.
実際、上の文章に間違ったところはありません。councilは、それ自体で複数の意味を内包する集合名詞です。しかし、上記の文章では一つだけcouncilが存在するという意味なので、council'sに表現するのが正しいです。「Councils」に表現すると、1つ以上のcouncilが存在するとの意味になってしますので、文章の意図とは一致しません。
もし、-sや-esで終わる名詞は、どうやってアポストロフィーを付ければいいでしょうか。実は、この問題は、長きにわたって議論されてきました。-sや-esで終わる名詞に対しては、単純にアポストロピーを挿入する方法と、単語の最後に's'を付ける方法があります。
James’ new phone can record videos in 4K
James’s new phone can record videos in 4K.
ただし、英作文のライティングスタイルによってアポストロピーの使用方法も変わることになります。例えば、AP Stylebookの場合は、単純にアポストロピーを挿入する方法を好みますが、Chicago Manual of StyleとAPA Publication Manualの場合、単語の最後に's をつけるのを好みます。もし、特定のライティングスタイルで英語を書く必要があるなら、Webでアポストロピーの使い方を確認することをおすすめします。
名前の後につけるアポストロピーと、複数名詞に使用されるアポストロピーを混同してはいけません。もし、複数の猫の領域を意味するcats' territoryの場合は、cats'sterritoryと表現します。複数名詞は、所有権を表すために名詞の最後にアポストロピーを付けます。
複数の人・物が何かを所有する場合は、どう表現すればいいでしょうか? 単純に人または物の名称の最後に、'sを追加するだけでいいです。
Mom and Dad’s old house was sold for over half a million dollars.
まだ、アポストロピーの使い方がよくわからないなら、AI自動英文法チェッカー「Engram」で正確な校正を受けてみてください。
参考資料: